午後エンタ 傑作ミステリー「鉄道警察官・清村公三郎2 瀬戸内海を渡る殺意」

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この番組のまとめ

あぁそう…それじゃね明朝遺失物センターが開くまで一応お預かりしましょう。 東京駅では年間12万件以上の遺失物つまり落とし物や忘れ物があります。 それが鉄道公安官として発足した当時から変わらぬ我々鉄道警察隊の役目なのです清村さん!鍵屋さんです。 名刺に水木日奈子事務所のマネージャーとあります。 水木日奈子…どっかで聞いた名前だな。 作家の水木日奈子じゃありませんか?あぁ…「ミステリー界の女帝」…。 岡山行き最終列車「のぞみ89号」の発車直前でした水木:ああっ忘れ物!原稿の入った袋!どこ忘れたかしら…。

改札係の証言をもとに遺失物センターから封筒を託された私は八重洲南署に報告がてら捜査会議に出席することになりましたガイシャの及川さんはゆうべ作家の水木日奈子と一緒にパーティーに出席していました。 水木先生の連載が取れないと私のクビがとびます!どうかお口添えを!順番待ちの雑誌はおたくだけじゃないんですよ及川はもともと水木日奈子を担当する編集者でした。 でもお父さん大丈夫なの?何が?水木日奈子ってすごいわがままなんでしょう?そうなの?作品と人格は別よ。

この事情聴取は刑事訴訟法…刑事訴訟法第197条に基づいて…。 新米刑事と鉄警…。 最新作の中で老刑事が被害者の子供に駄菓子を買ってあげるシーン…あそこは泣けました。 土屋敏…東京の荻窪在住です。 及川さんも選考委員だったようですね。 水木先生はお忙しい方ですから実際は及川さんが仕切っておられたと思います。 なるほど…!結局こちらでは対応しきれないので半月ほど前及川さんに土屋さんと会っていただきました。

小説をけなされたくらいで人が殺せるか!?あの…土屋は謎の多い人物です。 東京駅にいたんですね?これで土屋を捜査対象にできるはずだ。 犯行時刻に土屋は現場の近くにいたんだな。 それで立ち寄り先に心当たりはないのか?土屋は作品を世に出したいと必死でしたから「倉敷ミステリー大賞」の関係者と接触する可能性は十分にあります。 私と小前田刑事は倉敷に残り土屋が自殺した裏を取るよう命じられたのですが…課長の言うとおり土屋は自殺だと思いますか?笙子さんは疑っているんですね?なんとなくですけどね…。

ただ土屋が持っていた及川さん殺しの凶器は仮に土屋の死が殺人だったとすると及川さん殺しの犯人による連続殺人ということになります。 待ってください!彼女は及川さんが殺された夜岡山行きの最終新幹線に乗ったんじゃ…。 もし水木日奈子がアリバイを偽装していたとすれば腑に落ちない点がいくつかあります。 ハハハハハハ!本人にもう一度会って話を聞くしかありませんかね!翌日課長に命じられた仕事は小前田刑事に任せてすみません。

私ってそんなに役立たずなわけ?その頃東京では予想外の事態が起きていました新聞の連載記事で警察批判とは大先生もやることが派手だよ!しかも身に覚えのない疑いをかけられたと名誉棄損で訴えるときた!ったく…事件の目鼻がついたら私と君に対して査問委員会が開かれるそうだ!警察内部の不祥事続きで本庁も神経質になってるんだ。

僕が暮らしたことのある場所です主人公は土屋自身かもしれないなぁ。 児島駅付近のJR瀬戸大橋線は高架で造られているため踏切はありません下津井電鉄だ…。 16年前倉敷市内で起きた殺人事件です。 それに土屋が死んだ3月3日は弘也君の命日でした。 それでは大賞を受賞したやまもとさんに当時弘也君に恋人はいなかったようです。 えぇ…私の後を継ぐ女流ミステリー作家が誕生したことをでも今回の「倉敷ミステリー大賞」の選考に関わって私は大きな宿命に気づきました。 以前土屋が死亡した日のアリバイを伺いました。

新倉敷駅前のビルで土屋さんを殺害したのはあなたですね?飛躍しすぎよ。 ではどうしてこの公園にいらしたんですか?16年前坂井弘也という高校生がここで殺害されました。 いいかげんにして!「ミステリー大賞」に応募してきた土屋の作品には生々しい現場の描写と市街地から離れた新倉敷をわざわざ待ち合わせ場所にしたのはしまなみ海道のトリックがギリギリ成立する場所だったからです。 あの夜東京駅に土屋を呼んだのも見事な作り話ね。