兄さん!?兄さん!2週間前兄が急死して私が代表取締役を引き継いだんですが毎月の資金繰りに窮してまして。 えっ乗っ取り屋?乗っ取り屋とは巧妙なやり口で会社の利益を吸い尽くす吸血鬼のようなヤツらだ御社の役員に収まってたりするんですか?おっしゃるとおり5人いる役員のうちの1人です。 役員として新規口座をうまいこと作ったんでしょうがそんなところに保険金を入れちゃ絶対だめです。
なみのとしてはわぁやったよかった!なんて大喜びしてるところこの大口取引先がわざと支払いをしないんだよ。 じゃあ広告会社大口取引先おそらく億は下らないと思う。 しかし現状債務超過と支払い不能により破産が認められる要件は十分に満たしてます。 従業員は解雇となりますが3億円の保険金で解雇予告手当や退職金も支払えます。 取引先にも破産配当ができます。 破産には取締役会で過半数の賛成が必要となる5人のうち宅磨とお姉さんが反対でもなんとかあと2人が賛成してくれれば。
午前9時取締役会が始まったしたがって破産申し立て裁判所の開始決定を受けて取引先と従業員の方々に最大限に配当できるよう管財人にお願いしたいと考えています。 乗っ取り屋にしてみれば破産となればとことんしゃぶり尽くそうと描いていた計画がそこで頓挫してしまうだめですよこんな弁護士信用しちゃあ。 審尋では準自己破産の申し立てにいたるまでの経緯なぜ取締役会で賛成を得られなかったかなど問われたあっちょっとすみません。
破産者の資産を管理処分売却し債権者に配当金を分配するのがその役割だ正直乗っ取り屋が絡む案件は初めてでして…。 ええ破産手続開始決定は不当だと即時抗告してくるかもしれませんね。 即時抗告とは裁判所の決定に一定期間内に不服申し立てをすること。 米倉先生敵は即時抗告してくる恐れが…。 破産さえしなければまだまだ街金から融資を引っ張ってきて関連会社に横流しするとか利用できますから。 即時抗告の書類を作らせようとして身柄を拘束したのかもしれません。 以前横浜のファミレスで宅磨の車を見かけたことが。