社長一族が代々経営を引き継ぎそれなりに時代の荒波を乗り越えてきたがいよいよ行き詰まりまさに崖っぷちにあったこの先どうしたらいいかわからずご相談にうかがったしだいです。 えっ乗っ取り屋?乗っ取り屋とは巧妙なやり口で会社の利益を吸い尽くす吸血鬼のようなヤツらだ御社の役員に収まってたりするんですか?おっしゃるとおり5人いる役員のうちの1人です。 しかも自分の部下を一人連れてそのうちうちの商品が不当に横流しされているという噂が聞こえてきて宅磨に問いただしたんですが…。
ここの取引先である広告会社が広告うって起死回生しましょうって話を持ちかける。 なみのとしてはわぁやったよかった!なんて大喜びしてるところこの大口取引先がわざと支払いをしないんだよ。 じゃあ広告会社大口取引先全部乗っ取り屋グループってわけですか?4年前は老舗の和菓子屋さん。 従業員は解雇となりますが3億円の保険金で解雇予告手当や退職金も支払えます。 取引先にも破産配当ができます。 それが取引先と従業員にできるだけ迷惑をかけたくないという現社長の強い意志とはい。
こちらに本件の責任者である村越誠一法律事務所の連絡先とアンタも気の毒に。 全商品確認しました。 午前9時取締役会が始まったしたがって破産申し立て裁判所の開始決定を受けて取引先と従業員の方々に最大限に配当できるよう管財人にお願いしたいと考えています。 乗っ取り屋にしてみれば破産となればとことんしゃぶり尽くそうと描いていた計画がそこで頓挫してしまうだめですよこんな弁護士信用しちゃあ。 他の2名は保留でよろしいですか?過半数が取れずボスはすぐ次の手を打った破産申し立ては否決されましたので…。
破産者の資産を管理処分売却し債権者に配当金を分配するのがその役割だ管財業務は何度もやってるんですが正直乗っ取り屋が絡む案件は初めてでして…。 いくらなんでも破産を申し立ててその午後一で開始決定が出るなんておかしいでしょう?なみのにはまだ私が貸し付けるつもりだったんですよ。 ええ破産手続開始決定は不当だと即時抗告してくるかもしれませんね。 即時抗告とは裁判所の決定に一定期間内に不服申し立てをすること。 即時抗告の書類を作らせようとして身柄を拘束したのかもしれません。