このとき特に強い印象を残したのがニッポンの浮世絵。 ブノワさんはコツコツためたお金で歌川広重などの浮世絵を収集。 世界初のフルカラー印刷ともいわれるニッポンの多色摺り木版画浮世絵。 そもそも北斎や広重は彫ったり摺ったりはせず浮世絵の元になる下絵を描く絵師。 そして摺師の手に渡りわずか数種類の絵の具で無限の色を生み出し木版画ならではの美しいグラデーションも浮世絵独特の風合いに。 あまりの情熱に分業で作られる浮世絵を独学でデザインから摺りまで全て一人で。
湿度の高いニッポンの風土で育まれた技法。 歌川広重の最高傑作『大はしあたけの夕立』。 まるで雨音まで聞こえてくるような情景が2枚の版木と色の濃さで見事に表現された。 ブノワさん初めてニッポンの浮世絵を体験。 ここで自分の作品を見てもらうことに。 ブノワさん日本の家庭料理は初めて。 そして現在進行中の浮世絵も見てもらうことに。 この作品は2017年にニッポンに行ったときに思いつきました。 作品は他にも風光明媚なフランスブルターニュ地方の情景。
この作品はブルターニュの美術館に所蔵されるほど。 雲母摺りとはブノワさんもやっていた雲母の粉を使った光沢の出る技法。 浮世絵をはじめ木版画の出来不出来を決めるのが日本独自の摺り道具ばれん。 ばれん工房菊英のご主人後藤英彦さん。 一見シンプルですがばれんは浮世絵を支えたいやもうあと漆と。 その素材は?これがあの皮が白い皮と書いてカシロダケって言うんですね。 カシロダケ。 カシロダケ。 すると後藤さんは地元の方から土地を借り受け自らカシロダケを育てることに。
生しらすにキンメダイアジなどこの日揚がったお刺身の盛り合わせを用意してくれたんです。 浮世絵制作のあとブノワさんをもてなしてくれたこちらもおいしそうでしたよ。 奥さん手作りのいなり寿司は?初めて?ブノワさんが後藤さんとの絆がますます深まるブノワさん。 大丈夫です。 固定したら…大丈夫です。 こんだけあれば当分大丈夫だな。 軽くそんなできるもんじゃないってことを言って…で本があるから大丈夫みたいなこと言ってたけど…。 べのっていう字は前え~っ!え〜っすごい!更にこのあと後藤さんブノワさんの最新作の裏側を…。