え? 小田原って 箱根の手前の?うん。 まるで近所にでも出かけるような身軽さで小吉が 小田原に旅立ったのは3月末のことでした松井町に 吉原の仮宅が出来たのですよ。 もっとも 本所辺りに仮宅を出すのは吉原でも格下の小見世だそうですよ。 近所に色里が引っ越してきたようで格式ばらない気軽さから大いに繁盛したそうですうわっ!てめえ この野郎!女1人に3人掛かりとは卑怯です。 男谷先生に 学問を教わり精一郎先生の門弟に加えていただいたおかげです。 磯貝半次郎は 旗本の次男坊。
ふん! ゲジゲジの旦那 また振られたよ。 フフフフ!ウフフフ!よいのか 上客を袖にしても。 ようやく 御番入りが かなった。 お武家の次男坊で「俺は厄介者だ この世に用のない男だ」と言っておいでなんしたがこの間 御番入りが決まって…。 交代で城内警備に当たっていました本日 初泊りを勤めます。 初泊りとは 御番入りして初めての宿直勤務のことです組頭に お伺いを立てたところその旧習は取りやめたので用意するには及ばずと…。 白鬚様が どうして ここに?白鬚?ハハハ… 私が 白鬚大明神の化身ですと。
花里…。 小松屋の花里か…。 いや 大真面目だ。 ハハハ…これは とんだ「忠臣蔵」の由良之助じゃ。 いや それも 芝居のセリフのとおり「3日なりとも囲うたら 男冥利。 承知ならば 主を呼んで身請けの相談をするが…。 それで 花里さんのいい人は何と仰せなのですか?あれ以来 おいでがありんせん。 でも… 廓の文使いなどが お屋敷を訪ねて万が一 人目については磯様のお名に傷がつくかと…。 花里さ~ん!いけない 呼びに来た…。 花里さん!願い事が かなうといいですね。