日本の話芸 三遊亭圓輔 落語「寝床」

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この番組のまとめ

これは 皆様 ご案内の「黒門町」の師匠のおはこでございましてね。 ただ 私が 心の師匠として仰いでいる文楽師匠ですので御霊前にささげるつもりで一生懸命 おしゃべりをさせて頂きたいと思います。 この「寝床」という噺はこれは ご案内のとおり皆様ご承知の あの「黒門町」の師匠桂 文楽師匠のおはこでございまして私も そういう意味では文楽師匠の御霊前にささげるつもりで一生懸命 おしゃべりをいたしますのでどうぞ しばらくの間ご辛抱のほどを願っておきます。

この間はね お前がいないんで定吉を回らしたらこれはまた そそっかしいもんだから肝心の提灯屋へ寄るのを忘れちまって。 また あの提灯屋が 因果と義太夫好きだ。 ただ 提灯屋さんではいや あれはね この前も 何かあってね私の義太夫が聴かれなかった。 何しろ 家内が お産だてえのに豆腐屋はどうした?」。

「あの 一番番頭さん? 番頭さんは昨夜 お客様の 何でございます…お相手でもって「峰吉はどうした?」。 『じゃあ 私は 実家の方へ行ってこよう』なんて おっしゃいまして上のお子さんをお連れになりまして何でございます… 早々とお里の方へ 緊急避難いたしました」。 「何だい その緊急避難ってえのは。 「何だ 『因果と丈夫』だ? 無病息災こんな結構なことはないでしょう。 因果と丈夫とは何だ!生意気なことを言うな!」。

世間様に迷惑をかけるに決まってやがる 本当に…。 それを仮にも 私が節をつけて語って聴かして…何だ? 『節がつくだけ 情けねえ』?誰だ!陰で何か言う… 前へ出てこい 本当に!繁蔵 お前な もういっぺん回ってきておくれ 長屋を。 明晩の12時限り もう全部長屋を明け渡してもらいたい。 店の者だって そうですよ私のところにいればたまには まずい義太夫の一段も聴かなきゃならない。 今晩 結構なお浄瑠璃を伺うてえことになりましてありがとうございます」。

義太夫で泣かせられないから食いもんで泣かせようという。 86で この義太夫を聴くんだ。 ええ もうね 皆さんが御酒をあがってるところでもって甘いもん食べていちゃ 何ですがね私は もうね奈良漬で酔っ払っちゃうんですから。 ただ この甘い このね 羊羹これだけはね 見ると どうもね。 ほう 羊羹のサイコロみたいで。 昔ね このね このうちの先祖てえものが義太夫語りか何かを絞め殺したか何かでその義太夫語りの悔しいという魂魄がこの旦那の背筋に食い込んで」。