♪~[名君と うたわれた 八代将軍 吉宗さまを華やかな 大奥の舞台裏に 渦巻く 女の恨み 悲しみ嫉妬や 怨念の渦に 巻き込まれながらいかにして 吉宗さまや お子たちを 守り抜いたか][こよいは この お話をして参りましょう]覇権を 競っておいででした]上様? 上様?いかがされました?[もともと ご病弱だった 家継さまが重い病の床に 伏されると幕府では 次期将軍の選定を急ぎ 進めねばならぬ事態と なったので ございます][御三家筆頭 尾張藩主 吉通さまはご年齢 お家柄とも 申し分なく次期将軍候補の 最有力に
大勢は 紀州の吉宗に傾き尾張の継友公を 推す声は どこにも 聞こえませぬ。 江戸城には 大奥があるのですよ。 将軍家に 将軍不在の いとまがあっては なりませぬ。 [紀州藩 江戸屋敷に おられた お久免の方さま 浄円院さま長福丸さま はじめ 3人の お子さまたちは吉宗さまの 後を追って江戸城に ご入城の運びと 相なりました]皆々さまの お食事を 調える場所で ございます。 上様が どなたかとの 夜とぎを 所望された場合この廊下を 渡って ご寝所へ 参られまする。
これよりは 質素倹約を 肝に銘じ食事は 一汁三菜。 わしも それに倣い 質素倹約を 旨と致す。 上様も お心のままに 思う存分 腕を振るうてくださいませ。 じゃがのう 大奥には まだ 一筋縄でいかぬ お方が。 すでに 妻も 子も いる 私には大奥は 無用の長物に ございます。 まあまあ そなたたちは 外見ばかり 褒めていますが上様は ご公務の方も 今までの上様とは一味も 二味も 違うという ご評判ですよ。
うわっ! しょっぱ!いかがいたしました?今度の 月光院さまの お茶会に出す お菓子なのです。 尾張の 吉通公が 亡くなられたのは餅菓子に 毒を盛られたのだと古参の 女中たちの噂に 聞いてのう。 紅乙女という大変 珍しい 餅菓子に ございます。 私には お二人のようにお久免の方さまに 差し上げるものは♪何か こう 幕府が 金に 困っていると いうことを諸大名に 見透かされるようで 外聞が よくありませぬな。
紀州から 新しい 上様が いらしたと女中たちが 話していました。 天英院さまが上様の ご正室を お探しのことを ご存じですか?ご正室…。 上様の お子さえいれば たとえ 側室の身でも正室などは 恐るるに足りませぬ。 お端に 湯殿番を 代わってもらってまで上様の お種を欲しがったさぞや 小ざかしい女と お思いでしょう。 私は ただただ上様に 一目 おめもじしできることなら お肌に触れたいと 浅はかな 一念に 駆られ…。
長福丸。 上様。 小五郎も つくか。 小五郎君。 私は 上様の お心を 信じております故。 お分かりか?いざというとき 上様を お助けする力は御台所にしか ないのや。 天英院さま!久免さま!火事に ござります。 小五郎!お久免の方さま!母上!なりませぬ!命に代えても 和子さまたちを 助けてまいります。 母上! 母上!久免殿!長福丸!長福丸! 小五郎!よう 頑張った。 こたびのこと 狙われたのは 長福丸君の お命。 お世継ぎとなるには 長福丸君は あまりに 心もとなく。 竹姫さまは 綱吉公の ご養女。
竹姫さまのことですが ただ今薩摩藩主 島津 継豊殿との ご縁談を まとめてまいりました。 竹姫さま! 竹姫さま!出発!薩摩 島津家と 徳川家の 絆と なったので ございます]求められもせぬ家へ 嫁がねばならぬ 姫さまを月光院さま。 上様が 金輪際 正室を お迎えにならぬ以上大奥を つかさどるのは お久免殿。 もう 長福丸君では ございませぬ。