クローズアップ現代「“世界最高”の安全は実現できるのか」

戻る
【スポンサーリンク】

原子力規制委員会は原発の安全を守れるのか検証します。 国の原子力規制委員会は原発の新しい規制基準は世界最高水準とうたっています。 新しい基準では電力会社が、みずから安全に向けた施策を考え、実行し規制委員会が、十分かどうか審査をすることになります。 規制委員会は、この基準の下で電力会社が、みずから高い目標を設定し安全を最優先にする安全文化を構築してほしいと考えています。 世界最高水準の安全を実現していくうえで何より問われることになるのが規制委員会が行う審査や確認そのものです。

規制委員会の更田委員は新基準を満たしているかどうかの確認についてはほかの機器や設備にも共通の課題だとしています。 80年代から90年代にかけて、過酷事故対策というのを本格的にやったんですが、実は日本の規制当局というのは、そこをすっかり手を抜いていたといいましょうか、見落としていて、ほとんど20年間、世界の安全規制に追いつこうとしていなかったんですよね。 それを一つ一つ規制委員会が、新基準に適合しているかどうか、見ていくというのは、事実上不可能なんですね。

アメリカの場合は、そこの機関からINPOといってるんですが、先ほどの発電運転協会ですが、そこから高い安全性の評価を受けると、電力会社の株価が上がったり、あるいは損害保険の保険料がそのことによって下がるというようなことがあって、そういうインセンティブもあるんですね。 規制委員会が独立性を大事にするあまり、住民や自治体の声に十分耳を傾けていないという批判です。 これに対して規制委員会は規制に関わる専門的な判断はみずから行うことが重要だとし積極的に外部の声を取り入れることですべての意見に耳を傾ける担当者。