日本の話芸 落語「厩火事」

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三畳一間の所へ酒屋へ行って ビール瓶の ケース6つほど もろうてきてで そこへ 布団 敷いて ベッド買うてきたってぇな気になってうれしいですね「あ~ ベッドや」 思てで 天井 見ると こう桟が ズ~ッと 打ってありますねあそこへ 釘を バ~ン バ〜ン バ〜ンバ〜ン バ〜ン バ〜ン 釘 打ってねパンツのゴム ありますな あれ買うてきて そこへ 結んでねピュ~ッと ちょうど私が寝てる この辺までソーセージを こうプ~ッと 吊らしたりね…。

お前が 家の嫁はんの頭を結いに来てたんやほんなら あの竹ちゅうのが家の2階で 居候 しとったんや仕事もせんと ブラブラ~ブラブラしとったんやたまたま 下へ下りてきてお前と鉢合わせしたんや。 あんな者と一緒になったらお前 苦労するさかいやめとき やめとき』 言うたらお前 どない 言うた?『ああいう人には 私みたいな女子がつかな あきまへんね私が心を入れ替えさせますさかい喧嘩の度に 家へ来られたらどうも ならんな ほんま。

「それ 子牛やろ? 孔子いうて人の名前や 学者さんや な?なるべく 罹らさんように ひとつ大事に 育ててやってくれ』。 で ある日 この孔子さん 他の馬で仕事 行きはったんやなその間に なんと その 白馬の厩から 火が出た 火事や。 『先生の 大事な馬 焼き殺したらあかん』っちゅうんでお弟子さんがバ~ッと 厩へ入って馬を引っぱり出そうとしたんやけど『名馬ほど 火を恐れる』っちゃっちゃな~グ~ッと しゃっちょこ張ってまってもって ビクとも 動かへん。 それより 皆 弟子一同何ともなかったか?』。

奥さん 5枚一組の お皿を大事に 抱えて 1階まで直そうと 階段を下りてた。 『あそこの主人冷たい奴っちゃで ああ奥さんより皿のほうが大事らしい。 「そんな事 おまへん人間の悪い奴ちゅうのはね茶碗なんか 集めたりします」。 そうと 決まってへんけど竹 このごろそんなんに凝っとんの?ホオ~ッじゃあ その茶碗 『大事や。 な? 今から 行て 茶碗 割れ」。 「お前 わしに何を言わすつもりや?『これから お崎さんが帰ってきて 茶碗 割るけど体の事も聞いてやってくれ』」。