7月 新政府軍に抗戦を貫いた二本松藩は壊滅し刻々と 会津に危機が迫っていた。 その前に どういても会津を たたかんといかん。 何があっても殿とお家を第一に考えで動げば会津の人間として道を誤る事はねえ。 会津のおなごだもの。 猪苗代の北からか 南か!?手勢が少なすぎる!主力部隊が 四方に出払った上に雪さえ降れば我が方が 俄然 有利。 総督府は 会津を根こそぎ 滅ぼすつもりでは?はやり病でもう 幾人か死にもした。 ありがとうございます!会津は ついに 領内への敵侵入を許してしまった。
私を戦に連れていってくなんしょ!ばか言うんでねえ!鉄砲持って 戦場に行くおなごがどこに いんだ!?会津を守るためです!お城を お殿様を守るためです!私の腕は 必ず お役に立ちやす!駄目だ!お父様!にしゃ 武士ではねえ!武士の娘だし!二本松では小さな子どもまで戦った。 敵が 目前に迫っていんのにただ黙って 見では いらんねえ!駄目だ!私は 三郎の敵を討ぢてえ!私は 鉄砲で戦いやす!八重!お許しもなく おなごを戦場に連れていける訳がねえべ!余計な事言って 大切なご出陣の邪魔をしては なんねえ!ご武運を。