看護師が集まる勉強会で高齢者ケアの話をしているのは30代で アメリカに渡り多くの専門医から先進的な知識を学んだ。 本当に 困るか困らないかというのが高齢者医療の大事なところなので病気を 1つ見つけてそれを治しにいくというよりはその状態を 良くするというのが高齢者医療の目標の一つになってますね。
じゃあ三角先生 ご説明頂けます?一体 どういう事でしょう?まず 自分が どこにいるのか分からなかったり日付が言えなかったり。 三者三様ですがさあ ここからはドクターGと研修医との真剣勝負です。 その病気はどんな病気かというのを私たちに説明して頂けますか?高齢者に多い病気なんですけども手足の動かし始めが鈍くなるというか手先の動きが緩慢になったりする病気で。 全身の血管に炎症が起こるっていう文字どおりの病気でそれによって 血栓といって詰まる事でいろいろな症状が出うるというような病気です。
「多発性骨髄腫」というのは4つの症状があって高カルシウム血症と腎不全あと 貧血と骨症状という4つの 主な症状を伴う高齢者に多い病気です。 これ自体 見ると何か 尿管結石のようなせん痛発作のようなものを思い浮かべたんですがけれども これは 高カルシウム血症で尿管結石が出てきたものではないかなと考えました。 そのバランスが崩れ血液中のカルシウム濃度が異常に高くなる状態を「高カルシウム血症」といいます。 カルシウムが増えそれが結晶化すると尿管結石を起こします。
多発性骨髄腫は高カルシウム血症を 引き起こす可能性がある病気のひとつで悪性腫瘍です。 前立腺は 特に骨に転移しやすいのでそれが 骨に転移してしまって骨を溶かしてしまった事で体のカルシウムが 上がって尿管結石が起きたのではないかなと考えました。 じゃあ 変えた理由は?腰の痛みの原因が尿管結石だったというところからパーキンソン症候群では 説明が難しいと判断しましたので変更しました。
カルシウムが高い状態になる病気って他にもありましたっけ?副甲状腺は喉元に4つある米粒大の臓器です。 大腸がんの骨転移そして 前立腺がんの骨転移は菊野先生があげて下さった病名ですね。 骨に転移しやすいという方から言うと前立腺の方が考えやすいかなと思うのですけど何かの悪性腫瘍ではなくて副甲状腺機能が 亢進している方向の病態なんだろうと思います。 近藤さんを苦しめていたのは僅か 米粒大の小さな副甲状腺の一つだった。