土曜ドラマ 夫婦善哉(2)

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興味津々でんなあ。 新聞記者やもんで。 あら ほな うちの宣伝記事書いとくなはれ。 そら 女将のサービス次第やな。 蝶子はんの明るい接客が受け柳吉はんのお料理も残りもんで堪忍や。 信一 材木屋でしっかり奉公してるやろか。 今日の夕飯 豪勢だっせ。 店の稼ぎは 皆 あの人一人前の男にするためのお金や。 誰にも恥じる事のない立派な商売人になったて梅新のお父さんに見せなあかんのや。 何が一人前や! あんたが一人稼いで開いた店の大将に納まってるだけやないか。 ここの料理人さんがちゅう房から出てきはったと思た。

それっきり 柳吉はんは何日も帰ってきませんでした。 河童横丁一の材木屋のあるじやぞ。 娘が柳吉はんみたいな人に♪「宵待草の やるせなさ」ハハハハハ…。 何?そやけどな 廃嫡になろうがならんでも もらうだけのもんは「あないな女と一緒におるようなやつに金 渡したかて 死に金同然や。 そこで一番 芝居を打つこっちゃ。 は?帰っておくんなはれ!わては あの人と日本一の夫婦になりまんねん!別れる気ぃなんぞこっから先も あらしまへん!あんた。 柳吉はんを 一人前にすんのやろ。

お金は なんぼほど あったら足りますやろか?病院代は怖いほどに かさみおきんはんから100円借りて夜は また ヤトナに出たけども「焼け石に水」。 あなた方には 指一本 触れて…。 お父ちゃん!文子… お前 どないしたんや?叔母ちゃんが連れてきてくれはったんや。 ホンマ?文子ちゃん叔母ちゃん 喉 渇いたわ。