クローズアップ現代「リーマンショック5年 金融規制の行方は」

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5年前の9月アメリカの金融機関リーマン・ブラザーズが60兆円もの負債を抱えて倒産したのをきっかけに世界中の金融機関が連鎖して破綻するおそれがあっという間に広がりました。 金融システムを維持していくうえで重要な大手金融機関はToo Big To Fail大きすぎてつぶせないという判断からアメリカ政府は巨額の損失を抱える銀行に資本注入を行い、また景気を支えるために財政出動などを積極的に行いました。

リーマンショックを受けて、アメリカは1つの金融機関の破綻が次々と金融機関を連鎖的に破綻させるような、そういったおそれが生まれないようにするための規制強化の法律を作ったわけですけれども、それが3年前に出来たにもかかわらず、銀行の投機的な活動、取引を規制する、その部分では、実施が行われていないと。

格付け会社はサブプライムローン関連商品の多くに焦げ付くリスクがあったにもかかわらずトリプルAつまり最も安全だと評価していました。 しかし、市場は、ほかの投資家の動向に左右されてしまうため倉都さん、きわめてリスクの高い商品に対して、高い格付けを行って、よく利益相反というふうにいわれるんですが、実際に格付け会社がビジネスを取りに行くとき、相手は投資銀行なわけですけれども、ビジネスを取るために、格付けを少し甘くしてしまうような、そういった行動原理が生まれてしまいがち、そこにどうやってメスを入れるかと。