土曜ドラマ 夫婦善哉(3)

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え?八百屋お七 え!♪「はだか馬にと乗せられて白い襟にて顔隠し」こっちも 午やな。 うちの人 梅田新道の大店のぼんぼんですねんけどわてのために勘当されましてな。 ようよう2人で関東煮屋 開きまして割と繁盛したんですけど間の悪い事にうちの人 腎臓 患いまして。 入院から手術から あげく湯崎温泉の養生の費用まで稼ぎました。 あの人は 養生せんならんさかいまた わてが ヤトナしてるとそないな始末ですねんけどこれから わてらどないなりまっしゃろか?は… あんた ようしゃべりまんな。

千日前の大阪劇場で10インチ1円の吹き込み料で吹き込んでもらえまんねんがな。 時間を無駄にするもんは金を無駄にすんのと一緒だす!そないなもんは維康商店には要りまへんで。 文子。 一遍 お父ちゃんの店遊びに来えへんか?お父ちゃんと一緒にいてはる人と会いたない。 あの人の事 かばうお父ちゃんはもっと嫌いや!あ… 文子!お帰り。 オレンジジュース 持ってきてんか。 あんた あれ作ったら?あれって何や?ローストビーフのサンドイッチやがな。 文子ちゃんのお父ちゃんなそないにハイカラなもん作らはんねんで。

たまたま 今日は あのらっきょたらいう新聞記者がおらんで助かったこっちゃ。 場末の安カフェーでもわてには命より大事なもんや!この店 捨てる事はわての人生 捨てんのと同じ事や。 カフェーに客が来たら あきまへんか?マダム。 何や?マダムかて マスターの事略奪しはったんでっしゃろ?略奪て…。 維康商店は お前にかかっとる。