今、がん治療の在り方に新たな発想を呼び込んでいるのががん幹細胞です。 この10年余りの間にご覧のように、さまざまながんでこの、がん幹細胞が見つかっていましてこれまでの治療の限界を突破するカギになると期待されています。 つまり、がん幹細胞によってがん細胞が作られ増えていくというもので根本的な治療にはがん幹細胞を標的にしなくてはならないというものなんです。 まず初めにがん治療の新たな可能性を開くこのがん幹細胞とはどのような細胞なのかご覧ください。
再発の大きなきっかけを作っているのではないかともいわれる、このがん幹細胞という存在は不気味ですね。 抗がん剤が効きにくい、これは確かに非常に重要な性質なんですけど、その原因の一つとして、ここにありますように、がんの幹細胞の分裂が遅いという、これまでの抗がん剤は、分裂が活発な細胞に対して効く、そういうことを目標に作られてきましたので、そういう意味からは、分裂が遅い、このがんの幹細胞には従来の薬は効きにくいと思うんですね。
ただ、今の治療ではある程度、限界があるのではないかということも見えてきた中で、このがん幹細胞というものの存在が分かったことによって、今後のがん治療の治療に向けてのどんな変化を及ぼすのか、あるいは治療全体において、どんな意味を持つものなんでしょうか?そうですね。