今月8日フィリピンを直撃し壊滅的な被害を与えた巨大台風。 現地からの報告と最新の研究から巨大台風の脅威に迫ります。 巨大台風がフィリピンを襲ってから10日がたちました。 今回の台風では、最大瞬間風速が90メートルに達したと見られています。 今後、地球温暖化が進めば日本にも将来このスーパー台風が襲ってくるフィリピンでは今も400万人以上が避難生活を続けています。 レイテ島のタクロバンで家族8人で暮らしていたモナリザ・アンティボさん。 今月7日、台風30号は発達しながらフィリピンに接近していました。
日本の国際緊急援助隊は、3日前からタクロバンで医療支援を始めていますが、今後、ほかの地域でも活動を展開するか、検討を始めています。 現在の気候では、そういったこのような強い台風が上陸するというのは、考えにくいんですけれども、現在進んでいます地球温暖化がこのまま進んでいきまして、海面水温あるいは大気の温度が2度、3度と上昇していきますと、将来にはこういった強い台風が日本にも上陸するということが考えられます。
さあ、それでは巨大台風が日本を襲うと、どんな被害を及ぼすのか、研究が始まっています。 しかも、赤で示された範囲はフィリピンの高潮に匹敵するどのような被害をもたらすのか。 東京湾で発生する3メートルを超える高潮は防潮堤を乗り越え沿岸部に甚大な被害をもたらすおそれがあります。 台風の経路によっては、東京湾以外にも、伊勢湾や大阪湾、あるいは瀬戸内海、有明海、こういった地域でもこういった高潮の危険性が高まると考えてよいと思います。