日本の話芸 落語「三軒長屋 下」

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この番組のまとめ

♪~「三軒長屋」って噺なんですけどねこの お噺の三軒長屋路地の入り口はね 鳶の頭の政五郎さんという家でございます。 そりゃ 鳶職の頭の所ですからねいつも 若い者がゴロッチャラ ゴロッチャラしてる。 で その長屋の真ん中がですなさる物持ちですね伊勢屋勘兵衛さんという質屋の ご隠居さんのお妾さんの家なんですよ。 ♪「鞭声粛々 夜 腹が痛む」なんて変な事 言ってますけどね路地の とっつき 政五郎さん仲間の寄り合いからぐれだしてねちょいと 4~5日家 空けちゃったんですよ。

「それがね借りた人が 今月中に金が返せないってぇと抵当流れで この長屋は 伊勢勘のものになっちまうんだってさ。 鳶の頭の政五郎殿という方がお見えになりまして先生に 長屋の事で 内密の相談があると言っておりますが先生 まぁ ご繁盛でおめでとうございます。

いや そうなればな 政五郎殿そちらの力は借りんでよろしい拙者一人でな 伊勢屋勘兵衛を滅ぼしてみせるから。 伊勢屋勘兵衛宅へ地雷火をしかけて…」。 何の話がまとまったのかしれませんけどもガラ~ン ゴロンと下駄を引きずりながら隣の伊勢屋勘兵衛さんの家へ やって来たんで…。 『伊勢屋勘兵衛と勝負 勝負』って」。 え~ 伊勢屋勘兵衛でございます。

ご用立てというのは方便でございまして本来なら 熨斗をつけて差し上げたいとこでございますがお武家様に お金 差し上げるのはご無礼でございますのでご用立てと申しました。 無利息 無催促 無証文それは なんとか 思いとどまり願えませんでございましょうかな?」。 そちらでは 50両 払って他流千本試合をやめてもらったほうがよいとこういう事で。 ご無沙汰致しまして相すみません」。

家も手狭だから そこでねそれからいろいろ 飾り立てをしといてそれで 菰 敷いてで 酒ったっていちいち 燗 つけたりなんかするの面倒くせえからね酒屋から 四斗樽を持ってきて真ん中へ ドカンと 置いて鏡 ぶち抜いてね柄杓 突っ込んどきゃ飲みてえ奴は それ しゃくってガブガブ 飲むでしょうしね肴も 料理したり 焼いたりするのも面倒くせえから河岸から マグロを2~3本 取り寄せてねそいつを 戸板の上へ ほっといてその周り 包丁を転がしときゃね好きな奴は 腹 裂いてそれで 刺身 こさえてねだから その3日間の間は表