日本の話芸 落語「蜆(しじみ)売り」

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この番組のまとめ

四季折々にね その時 その時の季節の物を売りに来る。 時間も それも決めて「時計となれや 小商人」てな事を言うて時間も決まって売りに来たもんですわ。 物の形 表して売りますのが竿竹屋さんね 竿竹屋さん。 「一丁一声」 言いまんのやな。 ね? 夏の昼下がり遠くのほうからこれが聞こえてくると部屋の中で 針仕事してる奥さん安らかに 居眠りしてしまう。 セリ ナズナ ゴギョウハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ。

お~ 寒いはずや表は 白いのが チラチラしてきたぞ」っと 見ますと 外は雪模様でございましてな雪の中年の頃なら 7つか8つの男の子でございます素足に草鞋履き 股引が穴だらけ。 前の笊籠と 後ろの笊籠にシジミ貝を 山ほど 積み上げます。 シジミ屋です」。 「シジミ屋が何や?」。 「シジミ 買うとくんなはれ」。 シジミ 買うてくれてげんの悪い奴ちゃ 帰れ」。 「あっ 親方さんですか?私 草履泥棒と違います。 シジミ 買うてくれ言うてるだけですのや。 草履泥棒と違います。

「えらい 船場の若旦那に贔屓にしてもろてえらい 売れっ妓でしたんで」。 「ところが若旦那が勘当になってしもてほんなら お姉ちゃん『今まで 世話になった若旦那見捨てる訳 いかん』言うて2人で 一緒になって商売 始めましたんや。 『このまま 一人前になるまでは別れられん』言うて2人で 一生懸命に働くけど借金 溜まる一方。 思い余って若旦那と お姉ちゃん安堂寺橋の橋の上から橋の上から…」。 若旦那 お奉行さん 捕まってる。

昨日も そうやシジミ 全然 売れへんさかいになお母ちゃんとお姉ちゃんには もう重湯みたいなお粥で辛抱してもろて私 台所で芋のへた 食べとったらお姉ちゃん 感づきよったんや布団から這い出てきて『あんた それ 何 食べてんの?あんた そんなん 食べてたらし 死ぬ』」。 「それがなその 橋の上で 銭をやった お方何で あの時 名前を名乗ってやらなかったんでっしゃろな?あの時名前さえ 名乗ってやってたらあの子 シジミ 売らんと済んだんと違いまっしゃろか」。