日本の話芸 講談「寛永三馬術 出世の春駒」

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この番組のまとめ

今 愛宕山円福寺の下まで さしかかってまいりましたる時に折しも山上から吹き下ろしてくる風は思わず 家光公馬足を止められ 山上を見ると南に面した山の中途から頂上にかけて源平の梅花時を笑顔に 咲き競っております。 源氏の長者 征夷大将軍という御大切なる 御身をもって万一 御身に けが過ちでもござりますれば恐れ多くも 一天万乗の君に対し何と申し開きを あそばすと思召す。 改めて 松平伊豆守がお供の大名方へ「馬術心得の者を選抜して山上の梅花を折り取るよう」命じましたるところ3名の者が出てまいりました。

「やあ やあ 上様の御上意山上の梅花 折り取りの役あるではないか。 松平伊豆守の前に進み出し 一人の武士。 年齢 34~35歳上背のある 色 浅黒く眼 鋭く 口元 締まり一見識ある人物が 「ハッ ヘヘ~ッ」。 四国 丸亀の城主生駒雅楽頭の家臣曲垣平九郎盛澄と申す者にござります」。 「それっ 乗ったるぞ」と一同が 平九郎に 目を付けて歩く度ごとに ヒョコタン ヒョコタン ヒョコタン。 アラララッ? また石段のほうへ行きますな?」。 ヒョコタン ヒョコタングルッと回って また 石段の下へ。

パッパッパッ パッパッパッ…石段を上がっていく。 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経」。 鞭を入れたから ガラガラ ドタンになってしまったんですがところが 名人となると技量も さる事ながら精神の修養が違います。 愛宕山円福寺の ご本尊は将軍地蔵菩薩。 合掌をいたしまして片げに来ると梅園に 源平の梅花が時を笑顔に咲き競っておりますので紅梅と白梅枝ぶりの良い所を切って落としこれを 白紙でもって根元を しっかり 巻きつけると襟元に差しましてヒラリ 馬上の人になると「ハイッ」。