日本の話芸 落語「たちきり」

戻る
【スポンサーリンク】
04:46:40▶

この番組のまとめ

番頭さんが いろいろお小言を申し上げようと思うと『若旦那 お前からいろんな事 聞いてるから肩すかし くっちまうから今日は若旦那の傍 行っちゃいけない』って 『そのかわりお前には50銭 やるから』って フッフッ。 「そしたら 番頭さんが『いっその事 若旦那にお乞食になって頂いたらどうでしょうか』って。 みんな 『そうしましょう』『そうしましょう』ってみんなが 手を挙げて エヘヘ『じゃあ そうするか』っていう事になりまして今日から 若旦那は お乞食さんになる事になりました」。

若旦那今日から 向こう 100日の間蔵住まいをして頂きます」。 「さぁ 若旦那どうぞ お入り下さいませ」。 番頭の言う事を 素直に聞くような こんな若旦那がどうして このような事になったかといいますとその年の正月の 仲間の寄り合いの事でございました。 「若旦那はちと 今 おりませんが」。 若旦那に お便りでございます。 若旦那はおいででございましょうかな?」。 「若旦那 若旦那」。 「それと 若旦那 お手紙が来ております」。 『あ~ さすがは 若旦那がお見込みになった方だ。

朝早くに あの子が起きて化粧してるから『どうしたんだい?』 『今日若旦那と お芝居 見に行くの』『そんな事は分かってるよ。 若旦那が お前との約束忘れる訳 ないじゃないか』びっくりしちまって『どうしたんだい?』『かあさん。 若旦那 私との約束忘れちまったのかしら?』『そうじゃないよ。 ある日あの子の部屋 覗きましたら布団の上に 若旦那から頂いた物を みんな 並べてまるで 小間物屋みたいにして『かあさん。 そんな 痩せ細った姿 若旦那喜んじゃ下さらないから』『お書きなさい』。