サッカーのジョークなんですけど動物チームと虫チームが いてましてサッカーの試合をしてたんですが前半戦は 圧倒的に動物チームがリードをしてたんですがついには 虫チームの大逆転勝ち。 東海道 小田原の宿小松屋清兵衛という赤く染めた上に 黒をかけるとその黒紋付きに 艶が出るてな事を言うてたんですがそれが もう 剥げてしもうて下の赤いもんが出てきて羊羹色ちゅうやつで。
「あのな~ おいお前 何や言うたら『養子や~ 養子や』言うて お前私の事 ばかにするけどな「ちょっと 行てな勘定を もろといで。 「いや 泊まった時にな『何日 お泊まり願いましてもお勘定は ご出立の時にまとめて 頂戴致しましたら結構です』と言うてしもてん」。 これは ご出立の時で 結構なんでございますが あの酒がな へえあの上酒は 現金やなかったら売ってくれしまへん。 今日までの勘定 酒代 旅籠代締めて 如何ほどに相なる?」。
ああ~?2両 倒された上に何で こんな 提灯屋の手伝いみたいな事せんならん?」。 しばらく衝立を睨んでおりましたが筆に 墨をタップリと含みますと ツツツツツ~ッ。 阿呆な事 言うな お前ああ~?墨 ボタボタ~ッと落としただけやないかい。 雨戸が開いておりますから表 出て チイチイ チイチイ 鳴いてる。 「これは?」と思てるところへ飛び回った雀が戻ってきて衝立に バタバタ バタバタッピタッと収まった。 2階からガラガラガラッ ドシ〜ン。 「ほな お前明日の朝 雨戸 開けい」。
「小松屋の絵に描いた雀が抜けて出た」と毎日毎日 近郷近在のお客さんで満員でございます。 小田原の殿さん大久保加賀守公がお忍びで やって参りましてこの絵を「千両にて買い上げつかわす」。 小田原の殿さんが千両の値をつけた。 さぁ そうなると もう これ近郷近在だけではございません。 あかんのかい? ああ~?なら 相部屋で ええわ」。 「廊下な布団 敷けるだけ敷いてゴロゴロ ゴロゴロ 休んでもうてます」。