日本の話芸 落語「小言幸兵衛」

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この番組のまとめ

この間も 私ね 電車に乗っておったんですけれどもね環状線京橋の駅でございますよ。 あれでなしに恐らく コンビニかどこかでカップ麺を買ってそこで お湯を入れてもろてそれを持ってきてちょうど 京橋の駅で 3分経ったんでしょうな。 そこへ環状線 電車が 入ってきました。 さて ここに ございましたのが家主の幸兵衛さんと申しましてこの人がですね 朝から晩まで人の顔さえ見たら小言を言わんと 気が済まん。 まぁ 陰では「小言幸兵衛 小言幸兵衛」とあだ名をされておる方でございますけれども。

その井戸側で 最前から ズ~ッと顔 洗うてるの誰や? それ顔 上げなはれ 顔。 な?お前はんのな 井戸側やないねん皆のもんや。 朝早うから 洗濯 ご苦労さんや。 ええ?大体 お前さんなその 洗濯しもって飯を炊こうというこれが間違うてる せやろ?1つの事でも 満足に でけんのに2つ いっぺんに しようというその ずぼら その横着さ それが間違うてますねん。 『2つ いっぺんに 物事 するのが横着や』っちゅうたらなあの お正はんが口答えしよってな『2つ いっぺんにできる事がございます』。

男と女子 夫婦になったら子供 こしらえてそれを大きいして な?一人前にする。 どれぐらいや? ええ?夫婦になって どれぐらい?ホオ~ッ 5年? なにか?お前とこの嫁さんは所帯 持って 5年も経っていまだに 子供の一人もよう 産まんのか?情けない女子やな~。 私がな お尻の大きな子供をな ボンボン ボンボンなんぼでも産む丈夫な女子世話したるさかい。 ええ?何で 家 借りるのに 嫁はんと別れんならんのじゃ?私ら 相惚れでな『一緒になってな豆腐屋 やっていこう』て一生懸命 やっとんのじゃ。

「ホオ~ッ 仕立て屋さん。 それも 仕立て屋と言わんとやで『仕立て屋を営んでおります』。 仕立て屋さんの この糸と営む これを こう洒落で 言うてなはるな」。 私と同じ仕立て職人をやっておりまして」。 親のあとを継いでハア~ 同じ仕事 職人さん結構 結構。 で その 仕立て屋としての腕のほうは どないや?」。 年が二十歳でうん 親のあと 継いで仕立て職人となって 腕が立つ結構なこっちゃな。 不細工か ああ 男前かちょっと 言うとくれ」。

な?『お向かいの若旦那世之介はん ええ男やわ~。 さぁこの日を待ってましたとばかりお前はん所の世之介が向かいまで行てお花ちゃんのほうをジ~ッと こう 覗き込みよる。 ヒョイと 顔を上げたら 常々 思てるお向かいの若旦那 世之介はん。 『まあ~ お向かいの若旦那』ってな事を言う。 『世之介さん。 世之介はん。 ほな 世之介さん 家へ養子に来てもらおうか』とこういう事になりますわな?」。