ものづくりで世界トップレベルの競争力を持つこの企業は今、工場の閉鎖や研究開発への投資の縮小に伴い日本の電機メーカーを去った日本人技術者を何人も雇い入れ専門の研究開発チームを作りより高い競争力を身につけようとしています。 一方、活躍の場を失った日本人技術者にとって鴻海は、自分の持つ技術力人脈や経験をものづくりの現場の第一線で生かせる舞台。 日本人技術者が台湾の巨大企業で製品開発をチームで担うというこの新しい動きはアジアのものづくりを一層競争を激化させるのではないかという見方も出てきています。
チームの一人技術力のある日本企業を回っている、後藤順さんも日立の液晶工場で製造部長まで務めていました。 鴻海次世代有機ディスプレイに次の一手をかけているわけですけどもそこで選んだのが日本技術者チーム。 しかし、そこに投資をしてくれる日本企業がないためになかなか研究が進まなかったっていう企業出てきましたけどもそういう意味では鴻海が日本の技術に着目をしてこうやって積極的に活用しようとしていることは日本の中小企業あるいは技術者にとっては圧倒的に高いですから。
そうすると、ただ部品のところだけにとどまったりあるいは装置のところだけにとどまると利益率ってどうなんですか?これがね今のナレーションでもあったんですけれどもこの技術の9割はやはり日本製ですっていうとなんとなく、われわれうれしい感じがするんですね。 そういう日本の産業の構造っていうかどうするかっていうお話と技術者一人一人を見ますと非常に画期的な製品開発に挑めるという意味ではやりがいは大きいでしょうね。