世界の養殖産業が飛躍へと大きくかじを切る中その日本人が長い年月をかけて培ってきた魚の養殖技術は世界一といわれています。 森岡さんたち養殖業者は付加価値の高い商品で対抗しようとしていますが一度落ち込んだ生産量を取り戻すには至っていません。 しかし、国内需要の冷え込みによる価格低迷でこの5年間で養殖業者の3割が廃業に追い込まれています。 こうした中国が3年前から導入したのが資源保護を目的とした養殖業の生産管理の仕組みです。
個別の養殖業者がバラバラに行うのではなくこの国有会社がすべての業者から運営資金を集め一括して日本市場を徹底調査。 サーモンを生で食べる文化のなかったノルウェーが官民挙げての売り込みで日本市場を切り開くことに成功したのです。
桑原宏さんたちは年間1200トンの今、ブリは日本の養殖魚の中でも輸出の最有望株として期待を集めています。 日本勢が参入を始めた国際養殖ビジネスの世界ではすでに新たな動きが出てきています。 ただ、こうした輸出競争力を高めていこうとすると、ノルウェ日本の最高の技術を持っている人たちそのものなわけですから、うふうに、大規模化していくってことで、輸出が増えていくと、価格も上がってきますから、中小もどんどん経営がよくなると思いますけど。