幼なじみの神守幹次郎殿は私 汀女を 乱暴な夫の手から救い出してくれました。 ３年の旅の果てに 江戸・吉原で剣の腕を見込まれた幹次郎殿は吉原裏同心として勤める事になったのです♪～吉原には大勢の遊女たちがおります。 その中で一番の売れっ子薄墨太夫を吉原の目抜き通りに並ぶ茶屋の座敷に呼ぶ事は大変 お金がかかる事でしたご苦労でした。 おけいちゃん私は 吉原で貸本屋をやってるうちで生まれて吉原で働く女を 大勢見てきたわ。
谷平 金輪際 博打には手を出すな。 あの日？あの日 あなた様は まるでお父上の借金のカタのように藤村殿に嫁入りされた。 おなかの具合が悪いというのは本当ですか？え？ ああ そうだ！ 昼間ちょっとした騒ぎがあってな…。 どこで いなくなったのかも分からぬというのに調べようがないではないか！大体 吉原の外で起こった事にお前たちが騒ぎ立てる事はなかろう！何だってんだ！確かに これは吉原の外で起きたこったが見過ごす訳にはいかねえな。 ２人とも在所が八王子の方だって言ってました。
もう博打はしないってあれだけ約束してくれたんだから。 さあ 張った 張った！さあ 張った！ 勝負！お？ おいおい谷平さん 谷平さんよう。 あっ 谷平の隣の男… 顎に ホクロ！本当だ。 やつが庄助か？おい… って事は谷平が やつの次の獲物かよ？何で 俺は こうなんだ…。 谷平が娘を売った金を手にしたところで殺す。 何か方策が？谷平に 娘を売らせましょう。 すまん！ このとおりだ！吉原に行ってくれ！俺…また 博打やっちまったんだよ！本当に どうしようもねえオヤジだ。