地球ドラマチック「驚き!ハキリアリの世界」

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ハキリアリは草や 木の葉を切り取って地下の巣に持ち帰ります。 実験では研究室に ハキリアリの巣を再現しそのため 屋外で観察するのは大変です。 条件を うまく管理して観察する事ができればハキリアリの理解がもっと深まるはずです。 ハキリアリは 取ってきた葉を使って巣の中でキノコの菌を育てているんです。 ハキリアリは 農園でキノコの菌を育てているのです。 白い半透明のものはハキリアリの子供です。 つまりハキリアリという同じ種の中に姿形が異なる さまざまなタイプのアリがいるのです。

一日で 数千匹のアリと大量のキノコの菌を掘り出しました。 大量の土をかき分けてたった一匹しかいない一番大切な女王アリを見つけ出す事ができました。 ハキリアリは 一致団結する事で驚くべき事を成し遂げます。 しかし 仲間と協力する能力を持つのはハキリアリだけではありません。 世界には コロニー全体で洪水で巣を流されると ヒアリは生き延びるために体を寄せ合いいかだの底にいるアリは溺れないのかって疑問に思いますよね。 ハキリアリは そこにゴミ捨て場を作ったわけです。

野生のハキリアリの交尾はまだ観察された事がありません。 実は ハキリアリの社会にリーダーはいません。 ハキリアリは 僅かな量のフェロモンも感じ取る事ができます。 後を追うアリはフェロモンが より強い方に進みます。 フェロモンが多い方の道へ進む事で食料が得られる可能性が高まります。 ハキリアリの集団が統率されている要因の一つです。 女王アリが 「右だ」 「左だ」とフェロモンをたどっているだけなんです。 これは ハキリアリが腹部の辺りをこすって出している摩擦音です。

こうして ハキリアリはいつも 一番良い葉から先に切り取っていくのです。 ハキリアリの行動は こうした集団的知性に支えられています。 人工の巣のおかげでハキリアリの驚くべき生態を間近で観察する事ができました。 しかし まだハキリアリの中に 習性がよく分からないアリがいます。 巣箱やチューブを動き回る兵隊アリの行動を把握します。 例えば ある兵隊アリは3つの巣箱を 20時間何度も行き来していました。