日曜美術館「アメリカを魅了した“江戸の朝顔”~琳派の異才・鈴木其一〜」

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しかし 其一の朝顔には 全く違う魅力があると言う人がいます。 ビクトリアさんは自ら手がける洋服のデザインに其一の朝顔を取り入れています。 今日は 日本画家の石踊達哉さんにお話を伺っていきたいと思います。 日本画でしか表現しえないものを通してこそ石踊さんは この「朝顔図屏風」どのように ご覧になりますか?だんだん 朝顔を通り越して右隻には 竜が舞っていて左隻には 鳳凰が羽ばたいてる。

鈴木其一とは 一体どんな絵師だったのでしょうか。 18歳の時 江戸で琳派を広めた絵師酒井抱一に弟子入りします。 そうした琳派の伝統を受け継ぎ江戸琳派という新たな流れを作ったのが其一の師匠 酒井抱一でした。 その抱一が 弟子として最も信頼を置いていたのが 其一でした。 抱一は 夏草の陰に隠れるように描いているのに対して其一の百合は 堂々たる存在感。 抱一の死後 其一は西国へ 修業の旅に出ます。

自分を照らし合わせて其一が 絵師として全てを注ぎ込んだ 「朝顔図屏風」。 基本的に やっぱり 其一はこれ描く時に「燕子花」の事を意識してたと思いますけれども。 「朝顔図屏風」と比べてみると色の使い方や 背景を排した描き方が よく似ています。 其一が 「朝顔図」を描いたのは庶民のエネルギーが あふれ町人文化が花開いた時代です。 琳派の巨匠に挑んだ鈴木其一の「朝顔図屏風」。 其一さんという人はそこまでは しなくてやはり 絵画的な趣向でもって構成しようとしたという事はありますよね。