「NHK俳句」第1週は宇多喜代子さんが選者でいらっしゃいます。 今日の兼題は 「夏座敷」ですけれど最初は 芭蕉の句…。 夏座敷といえば思い出す句ですね。 中西さんは 万葉研究の第一人者。 ですからその潮風を受けて育ったという両親の血を受けているんだという事を夏座敷にいて 感じたんですね。 夏座敷ってこういうものなんですね。 そうすると 句を見ただけで潮のにおいとか父母や その…思いも重なってきてとても開放的な夏座敷ならではの句だと思います。
夏座敷 開けっ放すとそこで 婚礼もできるし不祝儀もできるし何でもできますよね。 そういう いたずらをする者がいるんじゃないかと想像させるのが 夏座敷。 それを 子どもがくれたか何かが 夏座敷で ほろっと出てきたという意外なものが出てきたなと思うんですがこれは もらったのか?そうでしょうね。 これね 江戸時代の絵の描き方に留守絵というのがありまして。 草田男は 精神的葛藤から来る苦しみにより休学を余儀なくされます。
「老いの父」と「夏座敷」をどこへ 持ってこようかと。 そうすると「老いの父 響くいびきの夏座敷」。 「響くいびきの夏座敷」これも いいんですけれどももしかしたら これは……で いいんじゃないかなと思います。 今日は 「夏座敷」ですね。 建具を全部取っ払ってすだれにしたりよしずの戸にしたりする要するに 涼しく過ごす工夫をするこれが 夏座敷なんですね。 ですから 座布団もモコモコの座布団じゃなくてちょっと涼しいちりめんの座布団にするとかスリッパの素材を変えるいろんなものを変えるんです。