「おっ これは どなたや思たら相模屋の若旦那やおまへんかいな。 ご無沙汰でんな」。 「ご無沙汰 ご無沙汰。 ここへ来たっちゅうのは他でも無い そう「なんぼ やるちゅうたかて親旦那さんが堪忍してくれまへんやろ?」。 親旦那さんが信用してはるちゅう友達 いてはりまへんか?」。 「わしの? 友達でかい?いないで そんなもん お前俺の友達つったらみんな 同じように 極道者やこいつはもの堅い男や~ 商売 うまい。 そうやございまへんねん今日は あの~ちょっと 親旦那さんに お目にかかりたいと思いまして」。
「上首尾 上首尾「魚みたいに言うてんのやないがなほんまに もう。 「今日は あの~若旦那やなかったんでっか?」。 「へぇやないであっ 若旦那さん。 大体旦那さんて 今までに網舟に乗った事 おまんのか?」。 ほな こないしまひょう舟 出しまっしゃろ?で 木津川辺りまで行ったところで思いっきり 舟 揺らしまんねん。