武士の既得権を崩していく仕上げの時期に大久保はどんな手を打っていくのか?その大久保の知恵を読み解くのは…アメリカで長年 美術館運営に携わり金沢21世紀美術館では年間150万人の集客を達成。 さあ今日も 前回に引き続いて大久保利通の知恵既得権に どう立ち向かっていくかというところを見ていきたいと思うのですがその象徴が こちら。
大久保は奏上がなされる前に天皇に接触し派遣を承認しないよう説得工作を図ろうとしたのです。 この工作を可能にしたのが大久保が宮中改革のために宮内省に送り込んでいた薩摩出身の官僚吉井友実でした。 大久保のように 布石を幾重にも巡らすという事はありますか?金沢の時現代美術の美術館ですから「現代美術なんて こんなもの要らん」と言われるぐらい非常に難しいところですから。 大久保は 自ら陣頭指揮に立ち…そして 明治10年2月 ついに大久保の出身地 鹿児島でも「西郷を倒すのは 忍びない。