100分de名著 老子 第3回「人を生かす知恵」

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東京大学名誉教授で中国思想史がご専門の蜂屋邦夫先生です。 つまり本来の目的は 政治的なリーダー論という事なんですか?当時は戦国時代でどの国も どうしたら自分の国を存続させる事ができるかどうしたら もっと強くなれるかというような事ばかりを考えていた時代ですから君主たちに説いた思想も人を どのように束ねていったらいいかありますけれども老子の統治論というのは一風変わったというかかなり変わった統治論なんですね。 さあ 一風変わった その統治論一体どんな国の治め方を 老子は理想としていたんでしょうか。

当時は 全般的に男尊女卑の社会ですから女性というのは弱くて 下の方にいるという立場にいました。 それで そういう当時には珍しく老子は女性を尊重したんですね。 だから これも歴史に学んでるという事があって昔 ある国が 当時の支配国からにらまれた時にその支配国に対していろんな贈り物をしたんですよ。 いわんや小魚をやという事なんですけどでも 老子先生は そのようにやっぱり国を治める時も要するに 人民に干渉しないというそういう政治を言ってるわけです。

こういう上司であれば部下の能力も生きるという事なんですかしら?これこそ「無為にして治める」という事の実態ですね。 これがね 我々現代人のサプリにするためにはさ本当の 国のトップの人がこういう考え方だとして部長の上にはまた重役がいるわけだしってどんどん いて その一つ一つがちょっと「天」に近いじゃん。