失われた伝説の都市を探して古代エジプトへの旅が始まります。 現在は海である この場所に古代の歴史書に記された2つの伝説の都市30年前に この話を耳にして以来真実を突き止める事に情熱を注いできました。 例えば ヘラクレイオンにあった神殿やヘラクレイオンの事だと思われる ナイル川の河口に位置する港町についてのしかし 記述はどれも ごく僅かです。 ゴディオは 偶然エジプトの海岸沖に沈む伝説の都市の うわさを耳にしました。
私は それまでの海洋考古学の探査には使われた事のないまた フランス原子力庁の許可を得て核磁気共鳴する特殊な磁気探知機を開発しました。 磁力線の ちょうど真ん中にあたる部分を掘ったら石灰岩で出来た壁が見つかりました。 学術的な支援を受けるためゴディオは イギリスのオックスフォード大学考古学研究所の研究者たちの協力を仰ぐ事にしました。 ダイバーの他に考古学者や技術者 修復家エジプト学者も同行しました。 フランク・ゴディオは伝説の神殿を発見したのです。
伝説によると トロイア戦争の原因となった パリスと 王妃ヘレネはトロイアの人々によって ヘラクレイオンにかくまわれたとも言われています。 ヘラクレイオンは 宗教的に重要な場所であった事が分かりました。 ゴディオが 発見された場所をコンピューターに入力すると町の輪郭が徐々に現れてきました。 多くの書物では地中海の交易において活躍したのは エジプト人ではなくギリシャ人や フェニキア人だと記されています。
交易によって もたらされた焼き物はヘラクレイオンがさまざまな文化が行き交う国際都市だった事を物語っています。 アレクサンドロス大王が 交易の拠点を新しい都であるアレクサンドリアへ移したあともヘラクレイオンが宗教的な重要性を持ち続けたという事なのかもしれません。 アレクサンドリアが 港として重要性を増す一方で交易の港としての ヘラクレイオンの存在価値は薄れていきました。 つまり エジプトでは ヘラクレイオンはトーニスと呼ばれていたんです。