SWITCHインタビュー 達人達(たち)「中村勘九郎×ヤマザキマリ」

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お父様が お話ししてらっしゃったこの歌舞伎座で。 実は これ新しくなってよく 昔の歌舞伎座の前でこうやって取材とかやらさせて頂いてるんですけど初めてです 新しくなって。 2人は 歌舞伎座の目と鼻の先にある稽古場へ。 それは ある意味で舞台とも違う緊張感でしょうけど凸凹した感じだったんですけど今ね 新しくなってあっ 新しくなった舞台を見て…「鏡獅子」っていう獅子… 「連獅子」もそうですけど獅子の毛ですね。 「鏡獅子」は 勘九郎の父中村勘三郎が生涯で最も愛した演目の一つだ。

勘三郎は 30年かけて磨き上げてきた「鏡獅子」の神髄を息子 勘九郎にも教え込んだ。 5歳で初舞台を踏んでから四半世紀父 勘三郎の稽古は壮絶を極めた。 彼だとか歌舞伎から受ける影響がヤマザキは 5年前 ポルトガルを旅行中の勘三郎夫妻に「あんた 変な漫画 描くねえ」って話をしてルシウスの顔見ながら 「これ 何か阿部ちゃんぽくない」って言ったの その時。 それから 4年漫画「テルマエ・ロマエ」は 大ヒットし映画版では 勘三郎の直感どおり阿部 寛が主役を演じる事となった。

法界坊は 要助と恋仲であるお組に横恋慕。 もうね いろんな歌舞伎の演目ありますけども何て言うか…全部 詰まっているじゃないですか「法界坊」ってのは もう。 全て 私たちの感覚では察知できない やっぱり…舞台上で 僕 やってると…お客さんが作品の登場人物の内面になって…。 そんな勘九郎の評価を一躍高めた舞台が「天日坊」。 平成中村座の舞台で勘九郎と度々共演してきた俳優の笹野高史は言う。

突然 話題に上ったギリシャ歌舞伎。 実は作家の島田雅彦が脚本をヤマザキが美術を担当し勘三郎が演出するというギリシャを舞台にした新作歌舞伎の構想がひそかに進んでいたという。 歌舞伎座 新開場して…。 勘九郎さんって 漫画好きだって聞いたんですけど。 いよいよ ヤマザキの創作の秘密に勘九郎が迫る。 ルシウス そこからバ~ンって出てきて「ベズビオ火山だ!」ってなるんだけど。 主人公 ルシウスは古代ローマの浴場設計技師。

「テルマエ・ロマエ」が生まれたきっかけっていうのは 何なんですか?きっかけは誰でもだと思うんですけど日本人として生まれてきたらみんな やっぱりお風呂に入る感覚ってのは慣れ親しんでるじゃないですか。 でも その辺から 何かお風呂に対する枯渇感というか渇望も すごく増えてたんだけどもでも 何か…今 おっしゃった事 まさしくね今 歌舞伎座が新しくなって楽屋も新しくなって楽屋にお風呂がついているんですね。

ポルトガル アメリカ イタリア。 ヤマザキは 1967年 東京生まれの北海道育ち。 17歳で画家を目指して単身 イタリア・フレンツェの美術学校に入学する。 あれを運転して 北海道中をバイオリンを教えるために行く訳ですよ。 だから 私も 子どもの時から…とにかくパワフルな鼻息の荒い親なもんだから子どもも 鼻息荒くなっちゃって小学校時代に付いてた名前が馬子ですから。

映画「テルマエ・ロマエ」の撮影現場で知り合った この人もヤマザキのモーレツぶりに圧倒されたという。 「今度イタリアに引っ越すの」とか言って。 ヤマザキが イタリア人の夫の実家での暮らしを描いた「イタリア家族 風林火山」。 4世代8人の大家族に翻弄される日常を コミカルに描いた奮闘記だ。 そして ヤマザキの事をなぜか ナターシャと呼ぶ姑の母 アンナ。 それが ヤマザキの手にかかると爆笑漫画となる。 何で信用されないのかなって思うけど考えてみたらね イタリア人ってみんな 大げさなんですよ。