サイエンスZERO「シリーズ“がん幹細胞”(2)がん幹細胞 最新攻略法」

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最大の特徴はしぶとく生き延びる…鍵を握っていたのは がん幹細胞がたくさん持っている…弱点さえ分かればがん幹細胞の根絶だって夢じゃない!人類の英知をかけたがんとの最終決戦いよいよ幕開けです!前回 私すごい印象的だったのががん幹細胞って本当に 名前のとおり木でいうと 幹にあたる細胞だったって事で…そうですよね。 そうだ! 前回 がん幹細胞はほとんど細胞分裂をしないからだから抗がん剤治療も効かないし長生きしちゃうっていう話でしたよね。

細胞の中にあるミトコンドリアという器官が栄養と酸素を反応させてエネルギーを生み出す際活性酸素が発生するのです。 不思議!実は このCD44というがん幹細胞が持つたんぱく質には活性酸素を取り除く巧妙な仕組みがある事が世界で初めて分かったんです。 CD44が直接活性酸素を取り除いているんだと思ってたんで…。 じゃなくて…重要なのは その活性酸素を除去する グルタチオンですね。

がん幹細胞が持つポンプxCTを止める事はできないか?慶應義塾大学の佐谷さんたちは世界中の論文を徹底的に調べました。 更に 乳がんのマウスにもこの薬を与えたところ肺への転移まで抑えられる事が確かめられました!実は こうした既存の薬でがん幹細胞をやっつけられるって患者さんにとってはすごい朗報なんです!通常 新しい薬を開発する場合効き目のある物質を探して薬を作りその安全性を確かめるなど治療に使えるまで10年以上もかかります。