日本の話芸 落語「トクさんトメさん」

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下まで下りて JRの環状線の福島いう駅なんですけどねそこまで コロコロ コロコロと 転がしてで ほんなら1時間半 遅れてるっちゅうんで電車が 1時間半。

今 考えたら大した事 ないんですけどね兆しがありましてね 食事を 昼間御飯 一人で食べとったんですよ。 私ね DVDを 2つ 買いましてちょっと 高価なやつを。 ほんだら ATMっていう現金自動預け払い機っちゅうのありますわねそこを パ~ッと 通り過ぎて表へ出ようと思たら70過ぎの おばちゃんがですね血相 変えて 郵便局員の人に「すみません ここへ 財布置いてなかったですか~?」「置いてないです」「あ~ 置いてない。 まぁ 大体我々の噺の材料というのはね高齢の方の話が材料でございましてね。

老夫婦2人がレストランへ 食事に行かれてね同じ品物 注文して 同じように品物が運ばれてきたんですけどお爺さんが 先 箸 つけて食べかけてはるのに「いや。 この前も 私 道 歩いてましたらお婆ちゃんが 杖 ついてこう ヨボヨボ ヨボヨボ歩いてはるさかい大丈夫かいなと思て 見てたらボテ~ッと こけはりましてな「こらぁ 助けてやらないかん」と思て 近づいたら自力で 立ち上がらはりましてところが また 二~三歩 歩いてまた ポテ〜ッと こけはってねその時の お婆ちゃんのひと言が面白いね。

元気になりますよ ええ。 今日は そんな元気な お婆ちゃんの老人病院でのお噺を聞いて頂きますが私 今年で 82や」。 あの人らは元気やったな。 あの人も気が若かった 元気やったな。 そやさかいな長生きや 元気やったんやな。 病院通いで あの隣の部屋へ入ってた藤田の お爺やん あ~あの人 片意地 88やったかいな♪「え~ やだねったら やだね」「…ってな。 「ア~アあんた しかし 元気やな〜。 ええ? 元気やな~」。 「元気やろ?私 死ぬまで 生きるで」。

ほな 旦那 優しいで私と子供のために一生懸命 働いてくれましてな過労死で亡くなりましたんや」。 「そりゃそうと 何だんね?あんた 今日は点滴 つけて 酸素吸入器 持ってあんた どないしはりました?」。 「さぁ そこや 聞いとくんなはれ今日はな息子夫婦が 来よりまんねん。 「そやさかい 看護婦さんに言うて点滴 つけてもうて酸素吸入器 持って こうやって寝てたろと思てまんねん。 これ 見て 息子夫婦がどんな態度 しよるか見てたろと思てまんねん。