日曜美術館「智恵子に捧げた彫刻~詩人・高村光太郎の実像〜」

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この番組のまとめ

そんな彼の創作活動に最も大きな影響を与えたのが…彫刻家 高村光太郎の心の支えとなった智恵子の存在。 今日は 「智恵子抄」などで有名なあの高村光太郎の彫刻家としての側面を見つめていきます。 私は やっぱり「智恵子抄」ですとか「道程」といった 明快で心に響く詩を作った高村光太郎というイメージだったんですが 新さんは?僕は 高村光太郎の彫刻に数々 魅せられてきたので彫刻家としての印象がとても強いです。 その高村光太郎を語るに欠かせない存在が 妻の智恵子ですよね。

平野さんは 美術をテーマにした小説評論なども手がけてますけども平野さんにとって 高村光太郎の魅力 どんなところがありますか?やっぱり 作家なので「智恵子抄」の詩人というのが一番大きな 強い印象ですけど日本の彫刻の家系に生まれながらヨーロッパに行った時にすぐに それに反応してものすごく感動したっていうところに すごく興味があります。

光太郎の新たな彫刻の世界。 光太郎研究の第一人者北川太一さんは智恵子の支えが 優れた木彫作品を生み出したと言います。 光太郎と智恵子の共同の作品でしょう。 光太郎は こうして木彫作品一つ一つに自分の中にあふれる感情を思うがままに綴った詩。 光太郎の木彫を深く愛した智恵子は散歩に出かける時も 作品を懐に忍ばせていたと言われています。 「白文鳥」の作品を見るだけでも光太郎の 智恵子への思いが本当に深く伝わってきますね。 詩人としても 光太郎は「私の詩は自分にとっての安全弁である」という言葉を残してますが。