日曜美術館「永遠に強く 美しく~奈良・興福寺の国宝仏像〜」

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この番組のまとめ

♪~火災で胴体が焼け落ち首から上だけが残された傷だらけの薬師如来です。 激動の時代を生き抜いた興福寺の国宝仏像。 といいますのも ふだんは奈良の興福寺にある国宝の像を今日は この場所で見る事ができるという事なんですね。 僕も 仏像が大好きで日本各地を旅しながら拝観させてもらってるんですが光や もちろん 造形によって動いてるかのように見えたりとか。 ふだんから アートに触れて刺激を得る中で舞踊家ならではの視点から仏像にも関心を寄せています。 薬師如来像は激しい炎に包まれました。

日本を代表する仏師として海外でも高く評価されている江里康慧さん。 仏師たちは 集団をつくって集団同士が しのぎを削る中競争に破れ 京都を追われた仏師たちがいました。 慶派の仏師たちに大きな仕事は回ってこず古い仏像の修復に明け暮れていました。 この時 慶派の仏師たちに影響を与えたのが当時より 500年も前に奈良で造られた 仏像たちです。 仏師たちは 修復を通じてこうした仏像に触れていました。 仏師たちはいにしえの仏像をヒントに新たな思いでノミをふるいました。

不思議な事に 厚さ 僅か3cmの平面的な こちらの十二神将がより踊ってる感じはありますよね。 立像の方と この板彫の方でのポージングだったり前後の動きの読み解き方だったりでちょっと違いってありますか?やっぱり 立像の方は帯だったり 衣とかって動作に すごく表れてきてるような気がしたんですけどこれは 本当に もっと体のポジショニング…。

棚田さんは 一本の木から形を彫りだす 日本伝統の技法で現代的な彫刻を制作。 自ら 板彫りの作品にも挑戦し平安の仏師の技術の高さを実感したといいます。 また ちょっと深い所から浅い所へって形で同じ この一つの溝の部分の中でも強弱を変えてる。 棚田さんが 最も注目したのがこの部分。 棚田さんは この十二神将にはお寺の建設で余った板が使われたのではないかと考えました。 作り手側の人も恐らく そういった部分でこれを使わせて頂けるものならばという形で造ったのかなとも考えられるし。