日本の話芸 落語「蜆(しじみ)売り」

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この番組のまとめ

四季折々にね その時 その時の季節の物を売りに来る。 時間も それも決めて「時計となれや 小商人」てな事を言うて時間も決まって売りに来たもんですわ。 物の形 表して売りますのが竿竹屋さんね 竿竹屋さん。 「一丁一声」 言いまんのやな。 「おミカン どうでやすかいな?おミカンおミカン どうでやすかいな?おミカン」。 セリ ナズナ ゴギョウハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ。

前の笊籠と 後ろの笊籠にシジミ貝を 山ほど 積み上げます。 シジミ屋です」。 「シジミ屋が何や?」。 「シジミ 買うとくんなはれ」。 シジミ 買うてくれて「こりゃ こっち 来い」。 「何か シジミ 買うてくれて飛び込んできよりましたんで。 前に 川があるやろ?あそこへ この シジミ貝 持ってなせっかく 買うたやつを逃がすやなんて。 「お前ら あの シジミ屋の坊やの手 見たか?ひびが切れて あかぎれとなってその上に 雪が被ってそれが 真っ赤に 血でにじんであったやないかい。

「シジミ屋さん 仰り仰りっつったら遠慮のう仰りっちゅうてるやろ。 「えらい 船場の若旦那に贔屓にしてもろてほな 皆が 『もう ええから戻っといで もう 別れえ。 『このまま 一人前になるまでは別れられん』言うて2人で 一生懸命に働くけど借金 溜まる一方。 思い余って若旦那と お姉ちゃん安堂寺橋の橋の上から橋の上から…」。 若旦那 お奉行さん 捕まってる。 私 朝 早う 起きて安治川まで行きますねん。

フン 最前 この子の襟首 掴んで草履泥棒や 言うてたけどえらい目から お露が出とるやないか。 「な~ シジミ屋 最前 襟首 掴んで堪忍してな。 ガラガラガラッと 開けると風が ブワ~ッ。 風の中へヒョイッと 飛び込みますと天秤棒 肩に担ぐ。 「それがなその 橋の上で 銭をやった お方何で あの時 名前を名乗ってやらなかったんでっしゃろな?あの時名前さえ 名乗ってやってたらあの子 シジミ 売らんと済んだんと違いまっしゃろか」。 「そうでっしゃろ?あの時に 名前さえ名乗ってやってたら… な?訳を聞いた。