そこには 光の移ろいも鮮やかな色彩も なく…ギュスターヴ・カイユボット。 カイユボットは印象派を 陰で支えた人物でした。 東京・京橋の ブリヂストン美術館で今 日本で初めてとなるカイユボットの展覧会が開かれています。 でも ペンキ塗りの服や手前の壁とか脚立とかの描き方が印象派には多く見られるイメージがあるんですけどもカイユボットの作品を見ると 印象派の枠に はまっていないというか。 カイユボットが 自宅で見た光景と言われています。
2年前に パリで カイユボット展をご覧になったという事ですがさあ この「ヨーロッパ橋」鹿島さんは 改めてご覧になっていかがですか?これは まずこういう橋みたいなものがね絵の画題になるという事はすごく新しい事なんですよね。 この時代 カイユボットは カメラを…写真を熱心に研究していたとかそういった事は?そういう事はあると思うんですけれどもこの カイユボットの時代のカメラは相当 大型だしまだ フィルムというものは開発されてないんですよ。
カイユボットは更に大胆になっていきます。 このお皿から徐々に 目を上に向けていくと現実と非現実が融合したカイユボットの世界です。 それによって非常に2次元でありながらまさに 鑑賞者がその場に居合わせるような昼食をしてる家族たちと一緒に食事をとっているような…これは 「昼食」というタイトルで。 これは カイユボットという人はこの家は 大金持ちで子供たちはね ほとんど職に就かなかったんですよ。 働かなくて すんだという事ですか?カイユボットも 絵を売って生活してたわけじゃない。