日本の話芸 講談「恋の絵図面取り 岡野金右衛門」

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この番組のまとめ

浅野内匠頭は即日切腹赤穂の城は明け渡しとなりました。 徳利拾いが矢頭右衛門七とまぁ 大変な酒屋があったもんで。 これが 金右衛門の顔を見てポ~ッと顔を赤らめて 帰っていく。 当の金右衛門気が付かなかったんですが与五郎 苦労人ですから早くも それと察して…。 そのような事を致す岡野金右衛門であるかないかよく ご存じでござろう」。 思えば 岡野金右衛門包秀ともあろう者が女を口説かなければならん…」。 「いや~ アハハおまけもありますがねええ 金右衛門の心配は本当で。

「まあ~ 嫌ですわ 金さんそれ 印半纏の反物じゃありませんか。 あとは 大笑いとなりましたが「遠くて 近きは 男女の仲」仕掛けた恋ではございましたがいつしか真の恋にと進みまして近頃では 周りの者が当てられ気味という有様。 吉良様の お屋敷には きっと見事な お茶室があるだろうが拝見するどころかお出入りする事だってできない。 だって 家の お父っつぁん吉良様にお出入りしているんです。 あの お屋敷は近藤登之助様という お旗本のお屋敷だったのを吉良様の御用で家の お父っつぁんが建て直したんです。

「何? 絵図面?そりゃ 駄目だ 駄目だ」。 建て前の時に神文に血判を押してな『絵図面は 決して 見せません』と差し出すのがああ 大工の決まりなんだ。 ただちに 浪士の面々を2階に集めまして開いてみるとさすがは 上杉家の家老千坂兵部が 心を砕いた屋敷の縄張り玄関から侍部屋 長屋に至るまで見事な建て方が致してございます。 いかに 仕掛けた恋とはいえ真の恋にと進みまして今では 女の真心 忘れかね一目 会うて 別れを告げんものと降りくる雪を 合羽にしのぎ平兵衛殿は ご在宅か?」。