日曜美術館「“赤”に染めた心の風景~日本画家・奥田元宋〜」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

学生時代 元宋に 絵を見てもらった事があるという…滝を描いた「ウォーターフォール」シリーズなど前衛的な日本画を発表し海外でも 高く評価されています。 千住さんが 注目したのは赤の印象が 全く異なる作品…元宋 84歳。 それが この先生の これだけのものすごい エネルギッシュな作品を川と緑に囲まれた 豊かな自然。 当時 日本画のホープとして注目されていた児玉希望のもとに弟子入りしました。

これは多分厳島神社を描かれた時の周辺の瀬戸内海の様子だと思いますがね。 線を大切にする日本画ではこうしたスケッチのしかたは珍しいといいます。 妻を亡くして悲嘆に暮れていた元宋に姉が縁を取り持ったのが人形作家の小由女さんでした。 そしたら 主人が「これはね 今 咲いてる月見草は前の月見草とも 去年の月見草とも全然違って 今の命なんだから小由女さんはスケッチの旅に 必ず同行しました。 中でも 青森県の奥入瀬には季節ごとに足を運んだといいます。

足を踏み入れていったそういう偉大な画家ですがそれと同時に こんなに素直でこんなに豊かな感性を持っていてこんなに いろいろな事を聞く耳を持っていて嗅ぎ取る嗅覚を持っていて味わう感覚を持っている。 元宋は 足袋を履いたまま絵の上に乗り絵の具をぶちまけ無我夢中で筆を走らせました。 元宋は スケッチと作品の制作に 実に2年以上の歳月を費やしました。 その中に自分は ほんの一瞬の存在だったけれども自分は このとおり枯れ木のようになってしまって自分は 命を終えるけれども自分が 追い求めた芸術は長しされど人生は短しと。