100分de名著 風姿花伝 第2回「初心忘るべからず」

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この番組のまとめ

まあ 「初心忘るべからず」というのは本当に有名な言葉ですけど これ世阿弥の言葉だったんですね。 僕が 例えば 最初落語で 師匠に入門した時の俺 頑張るぞという気持ちをいつまでも持って「風姿花伝」の作者 世阿弥。 世阿弥は 子供の頃の魅力は「時分の花」にすぎないと言います。

幽玄という事が世阿弥においてはまず お稚児さんの姿が幽玄であるという事はかわいくて 美しい事が幽玄なんですよね。 今はあまりにも幽玄というのは何か ぼや~っとしてまさに わびさびみたいな何か日本的文化の独特なちょっと湿気のある感じですけど。 稚児姿で 幽玄だからといってちやほやして天才役者になるかもしれないと思うのは間違いだと。 うわ~ でも それは世阿弥の言葉だからこそちょっと重みがありますね。 その幽玄である事に関しては もう日本一だったわけですもんね。

そうすると 初心ってそのポイントの 点の話じゃなくてちょっと その幅があるというか自分の初々しさ 青さそれから 周りのちやほやそれを どうやって抜けようかこの全体を合わせたものが 初心。 世阿弥の場合にはそれだけじゃなくてむしろ そのあとの初心の方が大事になってくる。

鬼能というのはある意味で激しいしそれこそ地獄とか そういうものと関係のある事ですから非常に おどろおどろしいものなんですけど若い時に やっちゃいけないとも言ってたんだけど年取ったら やってもいいよとそういう自由を 世阿弥は老いた事の最大の成果にしたんだと思うんですよね。