100分de名著 風姿花伝 第3回「離見の見」

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この番組のまとめ

むしろ そのタイミングに自分を どう合わせていくのかあるいは 逆にそのタイミングを自分に磁石のように引き寄せてくるのかという事だと思うんです。 これ 前回の「初心忘るべからず」と比べると「客観的に自分を見る」という事ですけど世阿弥にしてみれば舞台の上でどうやって自分を 客観的に見るのかという事を言うためにこの「離見の見」という言葉を造ったんだと思います。 観客のタイミングに自分を当てていく。 僕たち 生きてる事の中である世界のタイミングというものがあってそのタイミングは自分では作れないものですよね。

時には 宴会のような客が酔っ払っている場所で能を演じた 世阿弥。 そんな時の心得として世阿弥は 「花鏡」という伝書に「かるがると機を持ちて」という言葉を残しています。 世阿弥は必要があれば その流れを壊してもよいと言っているのです。 音楽のライブコンサートみたいので言うと客のテンションがちょっと異常だなってなったらもう いきなり ドカンッて曲いっちゃおうとかそういう事なんでしょうね。 「時節感当」も そうですけど…世阿弥は非常に戒めてますよね。

多分 世阿弥の生きてた当時の能というのはそんな決まりきった枠の中でやってるんじゃなくてその時 その機に応じたやり方というのを当然のように考えていたんでしょうね。 こうした事ができるためには役者にとって最も重要な心構えがあると世阿弥は言います。 その事を語った世阿弥の言葉があります。 「離見の見」に加えて 「目前心後」。 「目前心後」って目は前を見てるというんだけどほんとに 前しか見えないんです能面つけちゃうと。 例えば 僕 ドラマも出してもらった事あるんですがドラマの取っ組み合いのシーンで六平直政さん。