100分de名著 愛するということ 第2回「傷つくのが怖い」

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この番組のまとめ

精神分析家 エーリッヒ・フロムは著書 「愛するということ」の中で人は 孤独では生きていけないと主張します。 長い事 人間は自由を求めてきたわけですけれども…みんなが孤独になってしまっては社会が崩壊してしまうわけです。 私たちは どうしても孤独から抜け出そうとするわけですが孤独の解消法 後で出てくるようにいくつか ありますけれどもやはり究極は 愛なのではないかというのが フロムの主張ですね。 人間の 最も強い欲求とは孤独の牢獄から 抜け出したいという切実な思いであるとフロムは言います。

しかも それはそれは すばらしい作品を作った アーティストがでも 最近はその孤独を逃れるためにそれこそ 新しいツールがいろいろ登場して例外はあるとしても 一般にはあまり内容のない事が多い。 日本人の孤独はますます深まってるという事のようですが人間が孤独から逃れようとする事で社会構造を狂わせる事態に陥る危険性があるとフロムは言ってるんです。 フロムは 人間が孤独から逃れ人と つながる事を求めると「共棲的結合」という関係に陥る場合があると言います。

マゾヒストとサディストは どちらも孤独から抜け出したくて相手を必要とし 依存し合う関係に陥ってしまうのです。 マゾヒスト化した民衆は 孤独から解放されたい一心でナチスに熱狂しうわ~… 自由の究極的なところに孤独があってその孤独というものに人間は耐えられないから不自由をというか結束をというか集団を求めてこういう事になってく。 サディストの方が悪くてマゾヒストは かわいそうというイメージがありましたけどお互いを必要としているという関係なんですね。 マゾヒストがいなければ一人で サディストってできないので。