今日の兼題は「独活」ですけれども冒頭の句は 小澤さんの…?そうですね 独活も五官を刺激する季語なんですけども特に 切った時の断面の白が印象的で 作ってみました。 鈴木さんは60年以上続く俳句の総合誌で初の女性編集長として活躍されています。 私が編集長になったのは弱冠37歳の時でしてホントに さっき ご紹介頂いたように初めての女性編集長という事で大変 プレッシャーも大きくあったんですけれども女性らしいというよりはむしろ 自分らしいというところを生かしてやっていけたらなと思って3年半たちました。
いろんな食べ方ができる独活ですけど丸齧りっていうのはとてもダイナミックな句だと思いますね。 独活の歯応えであるとか独特の苦みであるとかこれは 「鼻力」っていうのがとても インパクトがあるんですが先生 独活というのは実際に すごく匂いが強い植物なんでしょうか?そうなんでしょうね。 独活採りの名人は鼻をきかせて独活の在りかを見つけてそれで 採るんじゃないかというのをこの句で教わったようなところがありますけど鼻力っていう… 恐らく造語だと思うんですがこれが インパクトが強いですよね。
ご紹介しました入選句とそのほかの佳作の作品はこちら NHKの俳句テキストに掲載されます。 氷柱という身近な季語を使っていながら三千世界という不思議な世界に連れていってくれた句ですね。 これは 私が 2010年の10月秋に編集長になりまして生まれて初めてものすごく多くの人の死に接してしまってそこから 生きるという事を改めて かみしめたというような気持ちが 実感がとても ストレートに表現されている句だと思って高校生が こういう句を詠むんだという事に大変 驚かされた一句でした。