日曜美術館「光と影の“又三郎” 藤城清治 89歳の挑戦・完結編」

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この番組のまとめ

その藤城さんが90歳を目前にしてようやく向き合う事ができたというテーマ宮沢賢治の「風の又三郎」。 賢治のふるさと岩手まで足を運び「風の又三郎」の世界に迫ろうとする藤城さんの姿を追いました。 今日は 那須高原の藤城清治美術館へと やって来ました。 「風の又三郎」は田舎の小学校を舞台にした物語。 又三郎がはいている ズボンの部分。

やっぱり あいづ 又三郎だぞ。 そして 『くれる?』と又三郎に ききました。 目指したのは 「風の又三郎」の舞台になったとされる場所。 それまでとは全く違う新たな思いで「風の又三郎」に挑んでいました。 しかし 「風の又三郎」は子供たちの素朴な日常を描いた物語。 やって来たのは 「又三郎」の舞台になったとされる 種山ヶ原。 「風の又三郎」への挑戦を決意させたものその一つが 東日本大震災です。 又三郎と子供たちは山や川へ出かけ共に 時を過ごします。

耕助は おどろいて口をあいて上を見ましたらいつか 木の上に又三郎が のぼっていてなんだか 少しわらいながら自分も袖ぐちで顔をふいていたのです。 『わあい 又三郎 何する』。 又三郎は 上で くつくつわらいながら言いました。 『うわい 又三郎風などあ 世界じゅうになくてもいいなうわい』」。 「又三郎はいよいよ おもしろそうに指を一本立てながら『それから? それから? ええ?それから?』と言うのでした。 『又三郎 うなのとった 煙草の葉めっけだんだぞ。