ETV特集「よみがえる色彩 激動の20世紀 アーカイブ映像の可能性」

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この番組のまとめ

「アポカリプス」の成功を受けて今 白黒映像を カラー化して作られた番組が次々に生まれ始めています。 第一次世界大戦が終わり 人々は何かを取り戻そうとしていた。 彼らは人種差別のない街モンマルトルを目指した。 単なる セックスシンボルではなく史上初の黒人スター。 2時を過ぎたらモンマルトルで クラブ巡り。 革命を逃れてきたロシア人貴族であふれる モンマルトルはまるで コーカサスの熱い夜のようだ。 通り2本隔てた キャバレーで踊るのはアルゼンチンの ダンサー。

例えば 色分けっていう言葉がありますけどもものに色がついてる事によってこの緑の服を着てる人とこの赤の服を着てる人というのが一目で それぞれの存在がすごく際立ってくるっていうかそういう色分けの効果というのが ありますし飛び出してくる方から順番に言うと赤 黄色 緑 青という順番に遠近法って できてるんですね。 ジョセフィン・ベーカーってアフリカ系アメリカ人だった。

第二次世界大戦のカラー化などデジタル技術を駆使した色彩復元に長く取り組んできました。 色の選択が精密に できるようになった事で復元する色の参考資料を探す作業が 重要になってきました。 参考資料の収集と分析は日本とフランス双方で 手分けして進めています。 多くの衣装に使われていた色彩は白井が 「甘美なフランス的色彩」と表現した 青やピンク 白でした。 他にも 同時代の衣装の中に白黒映像に映っていたものとよく似た形の衣装が数多く見つかりました。

そういう事を 時代の空気として専門家の方々のお話でも白黒映像のカラー化によって 時代の色が見えてくるというような話が ありましたけれども時代の色というものが果たして あるのかどうか。

ベルリンなど全ての大都市で 突撃隊やヒトラーの親衛隊などによる「たいまつ行進」が組織されました。 「意志の勝利」とか「信念の勝利」とか党大会を記録した有名な記録映像がありますけどああいうのも全部モノクロですからそういう色の統一感とか20年代のパリが見せてくれたものだとしたらもしかしたら ヒトラーの世界は非常に危うい言い方なんですが崇高なものに 人を引きずり込んでしまうというそういう集団で行進するとか。