日本人の感性の原点とも言える「万葉集」。 「万葉集」の基本情報を押さえたいと思います。 どっちか片方だとその時代が立体的にならなくて単なる記録だったりとか 単なるその人の思いだけなんだけど両方 入ってくれる事で 「こういう時代なんだ」みたいな事が男女の恋とか人が亡くなるみたいな事がストレートに響いてくるなら1,000年 超えても我々の気持ちには 何か通じるものがあるみたいなのが何か 入ってきそうですね。
それでは まず 「万葉集」の一番最初の歌雄略天皇の歌を聴いてみたいと思います。 なぜですか?言霊という言葉が出ましたけど…だから 勝手に名前をけなされちゃうとね本人が けなされたと同じになりますから危なくて ふだんは使えない。 だから 「万葉集」にも「お母さんだけが知っている名前をあんたに教えたりはできないよ」。 子供に 縁起のいい名前をできるだけ付けたいでしょ。 続く第二首は 7世紀前半舒明天皇の歌。
その主役は 中大兄皇子。 朝鮮半島で勃発した唐・新羅と 百済の戦争。 倭国は 百済を救援するため大軍を挙げて朝鮮半島に出兵しました。 その時 「万葉集」を代表する歌人額田王によって詠まれた歌があります。 大軍団のトップの女性が「月もいいぞ 潮の状態もいいぞ大丈夫 行こう」というそういうニュアンスの歌なんですね。 そして 今の白浜温泉にいる中大兄のところに連れていって裁判を受けるわけですけどねその途中で松の歌があるんですね。