お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学の世界 第2回

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この番組のまとめ

♪~そんな私たちの 不思議な心理や行動を つぶさに観察しよりよい社会を つくるために何が必要かを探究していく学問が…この分野で 全米から最も熱い注目を浴びているのがちょっと愚かでいとおしい行動の数々を研究してきました。 アリエリー教授は最新の行動経済学を駆使して人間の まか不思議な行動や意思決定のメカニズムを人生においてとても重要な教訓をお伝えしよう。 レストランの行列を考えると一番 分かりやすい。 どうすれば ホテルのタオルを再利用する人が増えるかという実験だ。

環境保護の事だけを訴える札はいろいろなパターンが あるだろうが「人は 周囲に同調しがちだ」という性質を使って文言を こんなふうに書き換えるとタオルの再利用率がどう変わったか教えよう。 普通の文言の時をゼロとした場合「このホテルの 75%の人が」という要素を入れるとタオルの再利用率が 20%増えた。 つまり 人が 周囲に同調しがちだという性質を利用したいなら…「環境保護に ご協力下さい」という文言に社会貢献の要素を加えるとこうなる。

相互主義を表すにはまずは 自分たちが先に 一歩 踏み出すべきだ。 この場合 他人の注文内容が聞こえるから後の人は 他人の注文に左右されるかもしれない。 さて 声に出して注文した場合果たして 他人の注文に左右されただろうか。 だから 君たちはレストランに行ったら真っ先に注文するといい。 そうすれば 仲間の注文に左右されずにすむ。 香港では どうなったと思う?人の注文に 影響を受けた点は同じだが 正反対の答えだった。 アメリカでは 自分が個性的だと示すために仲間と違うビールを注文する。

本当に試されている被験者は 一人だけだった。 被験者は どうなったと思う?周囲の意見に反対しやすくなったんだ。 被験者を MRI装置に入れて課題を解く時の脳の状態を調べたんだがその際 周りの全員があなたと違う答えを言っていると伝えて 反応を見た。 でも 被験者は周りにも たくさんの人が同じようにMRI装置に入っていてその人たちが 自分とは違う答えを出していると思っている。

一番有名なのはもちろん 「スタンフォード監獄実験」だ。 受刑者役と 看守役だ。 看守役の人たちがたちまち 受刑者役の人を虐待するようになったんだ。 そんな状態が 何日か続いたがジンバルドーは 実験にすっかり のめり込んでしまった。 ジンバルドーは「実に興味深い」と答えたが助手に「今すぐ 実験を中止しなければ自分は辞める」とまで言われて実験を中止する事にしたんだ。 スタンフォード監獄実験からどんな事が分かるだろうか?人が ルールが明確でない新しい状況に放り込まれる。

なぜなら今 この部屋には厳格な社会規範があるからだ。 社会規範 つまり このクラスの標準から逸脱しようとして初めて それがいかに難しい事かが分かる。 さて ここからは起業家である 君たちには何らかの社会規範を作る事で人々の行動を改善できるようなアイデアを考えてほしい。 何か いいアイデアは見つかったか?「スティーブ・ジョブズみたいにビジネスで成功している人の9割は食事の席で携帯をいじりません」とか言ってみるのはどうでしょう?いいだろう。