作品を作ったのは…ハリウッドで活躍する特殊メイクアーティストです。 デビュー作の題材として辻さんが選んだのはアメリカを代表するアーティストアンディ・ウォーホルです。 このコンプレックスこそが ウォーホルの人間らしさの象徴であり描くべきテーマだと考えました。 次第に 本場ハリウッドで働きたいという思いが強くなりその写真を ハリウッドの特殊メイクの第一人者に送ったのです。 この技を学ぼうと 世界中から特殊メイクアーティストが集まりました。
彫刻で型を取って全く同じ顔の像を得意のシリコンで作る作業です。 顔の肌になる材料は特殊メイクで親しんだシリコンを選びました。 彫刻と枠の間にシリコンを流し込みました。 型の中に もう一度シリコンを流し込めば完成です。 自分をハリウッドに導いてくれた恩師ディック・スミスさんの顔の像です。 ディックさんから教わった特殊メイクの技術を駆使して初めて シリコンで作りました。 そして ディックさんの８０歳の誕生パーティーでお披露目したのです。 その時の ディックさんを慕う弟子たちの反応が忘れられませんでした。
辻さんは モンスターなどの特殊メイクでまつげや眉毛に小動物の毛を使うやり方を生み出しました。 その時に…あるいは 何が頭の中起こってるのかというのを家庭に対するコンプレックスを抱き自分の中に閉じ籠もりがちになりましたがそんな時に出会ったのが特殊メイクだったのです。